2026年8月15日・16日に開催された「ディズニーロルカナ 日本一決定戦 2026」は、むっしーマウス選手の「ルビー/サファイア アイテムズ」が優勝しました。
ただし、この記事で面白いのは「優勝デッキのカードが値上がりするか」だけではありません。参加57人のうちルビー/サファイアは7人。最大勢力ではなかったデッキが、どのような環境を読み、手札破壊型のエメラルド/スティールを決勝で破ったのか。ロルカナをまだ詳しく知らない人にも分かるよう、公式発表を基に整理します。
先に優勝デッキを確認
そもそもディズニー・ロルカナとは
ディズニー・ロルカナは、ディズニー作品のキャラクターや物語を題材にしたトレーディングカードゲームです。プレイヤーは「イルミニア」となり、キャラクターを場へ出して「クエスト」を行い、先に20ロアを獲得した側が勝利します。
一般的なTCGのように相手の体力をゼロにするゲームではなく、相手のキャラクターへ挑む「チャレンジ」と、自分の勝利点を進める「クエスト」の配分が重要です。カードの一部を裏向きの「インク」にしてコストを支払うため、強いカードを手札に残すか、将来使うインクにするかという判断も毎ターン発生します。
デッキは60枚以上で構築し、原則として6色のインクから最大2色を選びます。今回の優勝デッキは、盤面を制御するルビーと、インク加速やアイテム活用を得意とするサファイアの組み合わせです。
日本一決定戦2026の結果
| 開催日 | 2026年8月15日・16日 |
|---|---|
| 会場 | ディズニーアンバサダーホテル |
| 参加者 | 大型大会の上位者など、招待選手57人 |
| 大会形式 | 予選9回戦、決勝ラウンド3回戦 |
| 優勝 | むっしーマウス選手 |
| 使用デッキ | ルビー/サファイア アイテムズ |
| 決勝の相手 | しゆ選手(エメラルド/スティール 手札破壊) |
むっしーマウス選手の予選成績は6勝2敗1分け。公式のTOP8プロフィールでは、練習段階で最も勝率が高かったことを選択理由に挙げ、《バジルの虫眼鏡》を3枚採用した構築上の工夫も明かしています。
環境最大勢力ではないデッキが勝った
大会前の分布を見ると、使用者が最も多かったのはアンバー/エメラルドの16人(28.1%)です。次いでアンバー/スティールが12人、エメラルド/スティールが11人。優勝したルビー/サファイアは7人(12.3%)で4番手でした。
| デッキカラー | 人数 | 使用率 |
|---|---|---|
| アンバー/エメラルド | 16 | 28.1% |
| アンバー/スティール | 12 | 21.1% |
| エメラルド/スティール | 11 | 19.3% |
| ルビー/サファイア | 7 | 12.3% |
| エメラルド/ルビー | 5 | 8.8% |
| アメジスト/サファイア | 2 | 3.5% |
| エメラルド/サファイア | 2 | 3.5% |
| アメジスト/エメラルド | 1 | 1.8% |
| アメジスト/ルビー | 1 | 1.8% |
つまり「一番使われていたデッキが、そのまま勝った大会」ではありません。優勝者インタビューでは、エメラルド/スティールが最も多いと予想し、それに強いアメジスト/サファイアがもう少し増えると読んでいたものの、実際には少なかったことが語られています。大会結果はカード単体の強さだけでなく、環境予測と対戦相性、使い込みの結果として見る必要があります。
優勝した「ルビー/サファイア アイテムズ」はどんなデッキ?
このデッキは、サファイアで使えるインクを伸ばし、アイテムを利用して手札や盤面の価値を積み上げ、ルビーの除去で相手の攻勢を受け止めるコントロール型です。序盤から小さなキャラクターを並べて一気に20ロアへ走るというより、相手の動きを見ながら長いゲームを有利にします。
《バジルの虫眼鏡》でアイテムを置く時間を無駄にしない
公式インタビューでは《バジルの虫眼鏡》への具体的な言及があります。相手がこちらのアイテムを捨て札へ送るカードを使ってきても、先に置いた虫眼鏡を起動する時間へ充てられるという考え方です。単に強いカードを3枚入れたのではなく、想定する相手の妨害へ対して「置いたターンに仕事をさせる」設計になっています。
《BE PREPARED》で盤面をリセット
決勝では、むっしーマウス選手が手札を蓄え、《BE PREPARED》で場のキャラクターを一掃して主導権を握ったと公式が伝えています。ロルカナでは場のキャラクターがロアを獲得し続けるため、相手だけが並んだ状態を放置すると追いつけません。《BE PREPARED》は自分の盤面も巻き込む一方、使うタイミングを選べば相手が費やした手札とインクをまとめて失わせられます。
《ラッキーダイム》で最後のロアを取り切る
最終戦を締めたのは《ラッキーダイム》でした。これは自分のキャラクターが持つロア値を利用して、クエスト以外の角度からロアを獲得できるアイテムです。キャラクターを横向きにして無防備にするクエストとは別の勝ち筋を持てるため、盤面を制御した後のフィニッシャーとして機能します。
決勝は「手札破壊」対「長期戦コントロール」
決勝のしゆ選手は、エメラルド/スティールの手札破壊型を使用しました。相手の選択肢を減らしながら盤面へ圧力をかけるデッキで、長期戦を狙う相手にとっては必要なカードを使う前に落とされる危険があります。
その相手に対し、優勝者側は手札を無計画に吐き出さず、盤面を戻せるタイミングまで耐えました。《BE PREPARED》で一度ゲームを整理し、《ラッキーダイム》で勝ち切る流れは、このデッキが「アイテムをたくさん置くデッキ」ではなく、相手の攻めを受けながら最終的な20ロアへの道筋を組み立てるデッキだと分かる場面です。
日本一デッキをそのままコピーすれば勝てる?
公式デッキリストは、現在の競技環境を考えるうえで非常に価値のある資料です。ただし、カードを同じ60枚にそろえるだけで同じ結果になるわけではありません。むっしーマウス選手は予選から決勝まで12回戦を戦い、練習で最も勝率が高かったデッキを選んでいます。
- どの手札を残して、どれをインクにするか
- 相手のデッキカラーから何を警戒するか
- 《BE PREPARED》を打つまで、どの程度の盤面差を許容するか
- 《ラッキーダイム》を置くターンに隙が生まれないか
- 先攻・後攻や対戦相手に応じて、勝ち筋をどう変えるか
この判断まで含めて優勝デッキです。まず公式リストを見て、採用カードを「インク加速」「手札を増やす」「除去」「勝ち筋」など役割別に分けると、構築の意図を追いやすくなります。
日本一に決定したデッキの全カードを公式デッキビルダーで確認する →
大会結果でカードの価値は上がるのか
優勝後は、同じデッキを試したいプレイヤーが増え、採用カードの需要が短期的に動く可能性があります。特に複数枚必要で、ほかのデッキでも使われるカードは注目されやすいでしょう。一方で、優勝デッキに入ったカードがすべて一律に高くなるわけではありません。
通常版・フォイル・プロモーション・エンチャンテッドなど仕様が違えば別の相場です。大会直後の出品価格は成約価格とも限りません。売却を考える場合は、カード番号、レアリティ、状態をそろえ、実際の成約例と複数店の査定条件を確認します。
公式情報を読む順番
- 優勝デッキの全カードリストで実物の構成を確認
- 優勝者インタビューで採用理由と環境予測を確認
- メタゲームブレイクダウンで57人全体の分布を確認
- 全参加者プロフィール&デッキリストで別構築と比較
- TOP8プロフィールで予選成績と構築の工夫を確認
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まとめ
ロルカナ日本一決定戦2026は、使用率4番手だったルビー/サファイア アイテムズが優勝しました。最大勢力をそのまま使った結果ではなく、環境予測、練習での勝率、アイテムへの対策、盤面を戻すタイミングを積み上げた優勝です。
まずは公式デッキリストを見て、《バジルの虫眼鏡》《BE PREPARED》《ラッキーダイム》がそれぞれ何を担っているかを追うと、この大会の面白さが見えてきます。中古価格を見る場合も「日本一デッキ採用」という見出しだけで判断せず、同じカード番号と仕様の成約例を比べてください。
公式情報・出典
調査日:2026年8月27日。大会結果・デッキ情報はタカラトミーの公式発表を基にしています。





